教育省（Department of Education）大学認可グループディレクターのハーマン・バウンズ（Herman Bounds）氏は7月30日、米国大学質・公正性諮問委員会（National Advisory Committee on Institutional Quality：NACIQI）の会議において、営利大学認可機関の独立大学・学校認可審議会（Accrediting Council for Independent Colleges and Schools：ACICS）に対して、財務状況説明を要請する書簡を送付したことを報告した。
 
ACICSは、年間210万ドルの損失と、2023年まで赤字が継続される見通しであることを6月に開示しており、NACIQIメンバーのサイモン・ボーム（Simon Boehme）氏が、バウンズ氏からの報告があるまでは、ACICSの財務状況レビューの実施を要請していた。
 
また、ACICSは、同審議会の認可を受けたコリンシアン大学（Corinthian Colleges）とITT工科大学（ITT Tech）が2015年と2016年に立て続けに閉鎖したことを受け、オバマ政権下で大学認可機関としての資格を喪失したが、ベッツィー・デボス（Betsy DeVos）教育長官の下で2018年に資格を回復していた。
 
しかし、その後も、ACICSが認可した米国教育社（Education Corporation of America）が経営する大学が突然閉鎖するなど、問題は継続している。ACICSの大学認可機関資格回復にあたっては、長期に亘る財務健全性の問題に対する懸念を教育省職員が提起していたにもかかわらず、ダイアン・ジョーンズ（Diane Auer Jones）主席教育次官代理が、十分な財務資金を保有するとして資格回復を認めていた。
 

Inside Higher ED: https://www.insidehighered.com/quicktakes/2019/07/31/us-reviewing-finances-reinstated-profit-accreditor