【ニュース・アメリカ】教育省、刑事収容施設内大学プログラム「セカンドチャンス・ペル」を2022-2023学年度に拡大

 
教育省は7月30日、犯罪による受刑者に低所得層学生対象連邦奨学金「ペルグラント」の受給資格を与える実験的取り組み「セカンドチャンス・ペル」を、2022-2023学年度に拡大することを発表した。これにより、刑事施設に収容中の受刑者を対象とする教育プログラムを提供する大学が、現行の131校から最高200校に拡大されることになる。2015年にオバマ政権下で立ち上げられた「セカンドチャンス・ペル」プログラムには、これまでに30州で合計2万2,000人以上の受刑者が参加し、大学単位7,000単位以上が受刑者に付与されて、新たなスキル構築に役立てられている。

 
受刑者対象の教育プログラムは、再犯率の低下と雇用率の向上に有効であることが証明されている。教育省は、「刑事収容施設内大学」プログラムに参加資格のある学生によるペルグラント受給を2023年7月1日から可能とするよう法律を修正する意向で、2021年6月に一般を対象とする公聴会も開催している。なお、2022-2023学年度に同プログラム参加を希望する大学の申込受付は、2021年7月30日に開始される。

 
2021年7月30日


Department of Education: 
U.S. Department of Education Announces It Will Expand the Second Chance Pell Experiment for the 2022-2023 Award Year


地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育