【ニュース・アメリカ】教育省、カリフォルニア州とアラバマ州の高校卒業率報告の監査を実施中

教育省(Department of Education)の監査総監室(Office of Inspector General:OIG)は、カリフォルニア州とアラバマ州が、高校を4年間で卒業する生徒数を正確に報告しているか否かの監査を実施中である。OIGが発表した「2017年行動計画(FY 2017 Annual Plan)」によると、本監査の目的は、選出された州の教育省が高校卒業率の算出・報告において、正確且つ信頼性ある卒業率を確実に報告する内部管理システムを実行しているか否かを見極めることという。OIGの広報担当官は、これら2州が選ばれた理由の詳細には言及していないが、アラバマ州の地方メディアは、同州内の高校卒業率が2011年以降17ポイント向上したという劇的な変化が今回の監査と関連する可能性を推測している。OIGは、これまでにも特定の州の高校卒業率報告を対象とした監査を実施しており、2006年にはワシントン州教育省が卒業率を約6ポイント高く報告していたことが判明した他、同年に行われたサウスダコタ州の監査結果からは、高校卒業率が連邦政府の「落ちこぼれ防止法(No Child Left Behind Act)」の要件を満たしていないことが明らかにされている。

 

Department of Education:FY 2017 Annual Plan[PDF:3.66MB]

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育