【ニュース・アメリカ】改定版SAT、初回受験者の反響はおおむね好評

カレッジボード(College Board)は2016年3月5日、大学進学標準試験である改定版SATを初めて実施し、今回のSAT受験者8,089人を対象としたアンケート調査を実施したことを明らかにした。改定版SATの変更点は、

①重要な数学領域を重視

②関連性のある語彙を強調

③憶測での回答に対するペナルティなし

④小論文はオプション

の4点である。主要な調査結果は以下の通り。

・試験内容に関しては、全体の71%が学校で学んだ内容を反映していると回答し、6対1の割合で改定版SATの様式の方が以前のものよりも良いと評価。

・読解力試験の難度が予測通りもしくは予測したものより簡単と回答したのは全体の75%。また、試験で使用されている語彙が今後の人生において有用と回答した受験者は全体の80%で、2015年3月受験者の55%から上昇。さらには、全体の59%が、数学試験では大学進学・就職後に必要となる能力や知識を試すものであったと回答。

・カーン・アカデミー(Khan Academy)との提携により無料試験準備講座を提供したことにより、前年同月のSAT受験者と比較して、有料試験準備講座受講者数が19%減。また、今回の受験者の約半数が、カーン・アカデミーの提供する講座を利用して試験準備し、同講座利用者の98%が試験準備に役立ったと回答。

 

College Board, Must Read: Student Reactions Following First Administration of the New SAT

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 入試・学生募集