米国では新型コロナウイルス感染件数が増加の一途で、11月13日には1日の感染件数18万4,000件超を記録した。
このような感染件数増加傾向を受け、11月9日からの1週間だけで、米国大学のうち少なくとも20校が2020年秋学期の残りの期間をオンライン講座
に切り替えることを発表し、11月第4木曜日の感謝祭休暇前に学生を大学キャンパスから退出させることを計画している。
当初は学期末まで対面式講座継続を計画したものの、11月9日以降にオンライン講座への切り替えを決定した大学には、メリーランド大学カレッジ
パーク校、ミズーリ大学コロンビア校、ビラマリア大学などが含まれる。
しかし、多くの大学では帰省する学生に新型コロナウイルス感染症検査を受けさせる計画を発表しておらず、デービッドソン大学の大学危機イニシアティブ・ディレクターであるクリス・マルシカノ氏は、コロナ陽性となった学生の移動を抑制することにより他の人々の安全と健康が確保できる
ことが判明しているにもかかわらず、検査を行わないまま学生を帰省させる大学に対して大きな懸念を感じるとコメントした。
さらに、オンライン講座に切り替える大学の中でも、大学寮滞在に関する対応には一貫性がなく、突然の退寮を命じられた低所得層学生に関する
懸念の声もある。マルシカノ氏は、大学は学生の退寮に関し、よりよい計画と準備をすべきであったとしている。
11月17日
Inside Higher ED: Cutting the In-Person Semester Short
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 教育 |
その他 | その他 |