【ニュース・アメリカ】家族で最初の大学進学者、多くの非認知能力において、親も大学進学者の学生を上回るとの調査結果

高等教育データ収集・ソフトウェア会社のキャンパスラボ社(Campus Labs)は、家族で最初の大学進学者である学生の非認知能力を、親も大学進学者である学生と比較した調査報告書「家族で最初の大学進学者に関する新たな見解(Fresh Insights on First-Generation Students)」を発表した。

 

本調査では、米国4年制大学を中心とする大学60校以上に在籍する学生約75万人に対して約40問の質問をし、①教育に対するコミットメント、②学業面での自己効力感、③学業への取り組み、④大学への取り組み、⑤社会的快適性、⑥回復力、という6つの非認知能力に関して、家族で最初の大学進学者とそうでない学生を比較した。
その結果、家族で最初の大学進学者は、そうでない学生よりも「教育に対するコミットメント」「自己効力感」「学業への取り組み」「大学への取り組み」で上回り、「社会的快適性」及び「回復力」では後れを取ることが判明した。

 

キャンパスラボ社で大学導入担当副社長補佐を務めるシャノン・ラカウント(Shannon LaCount)氏は、家族で最初の大学進学者に関し、家族の中で大学に関することを学ぶ環境になかったために、社会的快適性や困難な状況にあった際の回復力などは劣るものの、それ以外の非認知能力は非常に高く、家族で最初の大学進学者に対して大学関係者はネガティブな思い込みを持ってはならないと指摘している。

 

なお、本調査結果は、以下より閲覧可能。
campus labs:Fresh Insights on First-Generation Students

 

2018年6月26日

 

Inside Higher ED:First-Generation College Students More Engaged Than Peers

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ