【ニュース・アメリカ】学士課程での学資ローン利用者の約半数で、借入額が必要額を上回る

個人に対する財務管理支援情報提供サイトのナードウォレット(NerdWallet)は、調査会社のハリスポール社(Harris Poll)に委託して2016年11月18日~22日に実施した、学資ローン利用に関するオンライン調査結果を発表した。これによると、学士課程での学資ローン利用者の48%が、大学教育に必要であった金額以上を借り入れたと回答し、借入額は学士課程修了に必要な額を平均1万1,597ドル上回っていたことが明らかにされた。これを男女別で見ると、女性は平均1万3,455ドル、男性は9,915ドル、必要額を上回っている。また、学士課程での学資ローン利用者の31%は、より多くの奨学金への申込をすべきであったと回答した。さらには、本調査とは別に、ジョージワシントン大学(George Washington University、ワシントンDC)経営学部が発表した報告書によると、回答者の半数以上が月々の返済額がどの程度になるかを調査しないまま卒業したことが明らかにされた他、利率の違い(連邦直接ローンの利率は2017年7月1日までは3.76%の固定利率、民間金融機関による学資ローンの利率は2016年12月の時点で2.84~13.74%の変動利率)も更に困惑を深める原因となっているという。ナードウォレットは、月々の返済額を少なくなる手段として、収入に基づく返済プラン利用の申込やローンの借り換えを提案している他、学資ローン利用額を抑えるために、連邦学資援助無料申込(Free Application for Federal Student Aid:FAFSA)を提出して連邦学資ローンを最初に利用することと、学費準備に早期に着手することを提案している。

 

NerdWallet, Inc.,:Survey: Half of Student Loan Borrowers Say They Borrowed Too Much

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
学生の経済的支援 学費
統計、データ 統計・データ