【ニュース・アメリカ】女性公立医科大学臨床学部長の給与、同等職に就く男性の給与の88%

 
 スタンフォード大学(Stanford University)医学部及びカリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California, San Francisco)に所属する研究者が発表した報告書から、女性の公立医科大学臨床学部長の給与は、同等職務に就く男性の88%で、年収は、男性を7万~8万ドル下回ることが明らかにされた。

 
 研究者らは、12州に所在する公立医科大学29校から給与に関する公開情報を入手し、臨床学部長550人の2017年の平均給与を男女で比較した結果、全体の約6分の1が女性で、年収は、男性の年収を約8万ドル下回っていることが判明したという。

 
 その後、暫定的に学部長職に就いている者と正式な学部長とを比較することがないようにし、また、地域的な生活費の違い、在職期間、学術専門性などに基づいてデータを調整したところ、男女で年収に約7万ドルの格差が残った。

 
 さらに、学術論文の発表数及び国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)からの助成受給などに基づく調整を行っても、女性学部長の年収は、男性の年収を6万3,600ドル下回ることが判明した。
 


Stanford Medicine New Center: Women paid less than men even at highest levels of academic medicine

 
3月2日

地域 北米
アメリカ
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