大統領科学技術諮問委員会（President’s Council of Advisors on Science and Technology：PCAST）は2014年9月26日、高卒以上の訓練を必要とする仕事をしながら大学学位を保有しない中程度の技能を持つ労働者に重点を置き、労働者、訓練指導者、及び雇用主の間での意思疎通の向上と、労働市場全般における能力向上を支援するための情報技術（IT）活用手段をまとめた大統領宛ての報告書（URL1）を発表した。同報告書で、PCASTは連邦政府に対し、中程度の技能を保有する労働市場の能力強化のために、以下の3点を提案している。

・労働省（Department of Labor）及び教育省（Department of Education）などの連邦省庁の取り組みに関連する調整を向上させることで、労働者・訓練指導者・雇用主のエコシステム運営の改善

・技能及び訓練のニーズの評価、訓練及び職業選択に関するカウンセリング、並びに認定資格取得可能な訓練の提供などの促進を目的としたIT開発支援の継続

・連邦政府労働者に必要な技能の詳細を特定し、求職者とそれに適した仕事を結び付けるために、IT活用の機会を連邦政府が率先して調査

URL1: http://www.whitehouse.gov/sites/default/files/microsites/ostp/PCAST/pcast_workforce_edit_report_sept_2014.pdf
URL2: http://www.whitehouse.gov/blog/2014/09/26/pcast-examines-technology-targeting-job-skills-training-and-matching-talent-jobs