高等教育情報を提供する インサイド・ハイヤー・エド社と カレッジパルス社は、大学生2,000人を対象に行った大学生の精神衛生に関する最新の「スチューデント・ボイス」調査結果を発表した。本調査は、カプラン社の協力を得て2022年3月16日~22日に実施されたもので、これによると、多数の学生は、精神衛生面での問題が新型コロナウイルス感染症パンデミック中にさらに悪化したと回答した。主な結果は以下の通り。
- 自身の全般的精神衛生状態が「不良」と回答した学生は全体の22%で、「優良」と回答した学生(9%)の2倍以上。また、「普通」もしくは「不良」と回答した学生の合計は全体の56%。
- 大学進学前に精神衛生面でのカウンセリングを受けた学生に限定すると、全般的精神衛生状態が「普通」または「不良」と回答した学生の割合は70%。この割合は、性的マイノリティ学生及び、自身を低社会経済層と申告する学生による回答結果とほぼ同じ。
- 約20%の学生が、大学在籍中に自殺を考えたことがあると回答。また、7%が最近の精神衛生面の問題は薬物乱用と回答。
- 大学在籍中に不安症・鬱症に苦しんだと回答したのは全体の約75%。また、約25%は摂食障害もしくは極端な感情の起伏を経験。
- 精神衛生状態が最悪であった時期については大半が具体的時期を回答したが、全般的に分散しており特定時期への集中は見られず。
- 過去1カ月間で最大のストレス源となったものは、57%が受講中の講座についていくことと回答。また、経済的不安が46%、学業と仕事のバランス41%、学業と家族とのバランス27%で、17%はロシアによるウクライナ侵攻及びその他の国際紛争と回答。
なお、本調査結果データは、こちら に必要事項を記入後、アクセス可能。
4月19日
Inside Higher ED: Student Mental Health Status Report: Struggles, Stressors and Supports
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 教育 |
統計、データ | 統計・データ |