大学理事会協会（Association of Governing Boards of Universities and Colleges：AGB）によって設立された米国大学理事会委員会（National Commission on College and University Board Governance）は、大学理事会の役割に関する報告書「重要な理事会　～最重要なことへの価値の付加～（Consequential Boards：Adding Value Where it Matters Most）」（URL1）を発表した。本報告書は、高等教育における価値ある提案を推進する上で大学理事会は指導者的役割を果たし、大学をより強力な未来へと導くべきと提案している。また、より効率的なガバナンスを通して大学の価値を向上させるために、理事会が直ちに実行すべき7つのステップを以下のように提示している。

・大学の価値の向上と高等教育に対する一般の信頼回復
・大学リーダーへの価値の付加と大学からの信任受託者としての重要な役割に重点を置いた意思決定
・質の高い教育の低価格での提供を必須とする大学の長期サステナビリティの確保
・大学内でのシェアード・ガバナンスの改善
・理事会自体の能力及び機能性の向上
・大学に最善の結果をもたらす問題に重点を置いた時間の利用
・同じ大学内の理事に期待する働きを自分自身でも行うという責任感の維持

URL1: http://agb.org/sites/agb.org/files/2014_AGB_National_Commission.pdf
URL2: http://agb.org/news/2014-11/agb-commission-calls-strengthening-college-and-university-boards-face-hightened-challen