ベイビューアナリティクス(Bay View Analytics)社は3月10日、2018-19学年度の米国大学におけるオープン教育リソース(open educational resource:OER)の使用に関する調査結果をまとめた報告書「変曲点 ~米国高等教育における教材~ 2019年版(Inflection Point: Educational Resources in U.S. Higher Education, 2019)」を発表した。大学教員4,339人と学部長1,431人からの回答に基づいて作成された本報告書では、教員においては、デジタル教材の受容度増加が紙媒体の教材を上回ることが明らかにされた。主な結果は以下の通り。
- 調査に参加した教員の53%がOERを認識しており、半数以上となったのは今回が初めて。
- OERを使用する教員は、OERの質に関し、他の購入可能な教材の質と同等と回答。
- デジタル化された教材を通常価格よりも低価格で学生が購入して使用する「包括的アクセスモデル」を通じて教材を提供する出版社が増加。
- 「包括的アクセスモデル」導入決定権を持つのは、教員のみが41%、大学管理者のみが44%、教員と大学管理者の両方が15%。
なお、本報告書は、こちらからダウンロード可能。
Inside Higher ED: A Looming Challenge for OER?
3月10日