ハーバード大学教育学大学院を研究拠点とする高等教育研究職共同研究(COACHE)は、大学教員職業満足度調査の結果を発表し、人種・民族的
背景の異なる教員の間での見解に顕著な格差があることを明らかにした。
例えば、「所属大学では多様性促進に対して大学リーダーからの明確な支持が見られる」との見解に、白人教員の73%が賛同したのに対して黒人
教員による賛同は55%であった他、黒人教員の31%はこの見解に全く賛同しないと回答している。
また、「大学の所属部署の同僚教員は多様性・包括性を支持・促進している」との見解には、白人教員の78%が賛同したのに対して黒人教員では
58% にとどまり、黒人教員の28%は全く賛同しないと回答した。
その他の主な結果は以下の通り。
- 「職場に所属していると感じる」と回答した白人教員は69%、アジア系・太平洋諸島出身教員は67%であったのに対し、ラテン系及びその他の民族グループの教員では23%のみ。所属意識は職業満足度及び在職率に影響。
- 自身が所属する部署を他者に強く勧める黒人教員の約73%は「所属部署では多様性に関して明確なリーダーシップがみられる」と回答。
- COACHE は、大学に対して、アスパイア同盟や米国科学振興協会の「科学・技術・工学・数学・医学分野における平等達成への変革」などとパートナーシップを締結して多様性の現実化に取り組むことを強く推奨。
1月4日
Harvard Graduate School of Education: Measuring Faculty Perceptions of Diversity
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 研究 |
研究支援 | 研究助成・ファンディング |