【ニュース・アメリカ】大学寮に滞在する大学1年生、人間関係は信頼と親密性によって特徴づけられるという調査結果が公表される

スタンフォード大学(Stanford University、カリフォルニア州)とイリノイ大学シカゴ校(The University of Illinois at Chicago)の研究者らは、大学生のソーシャルネットワークにおいて、人気者もしくは中心的存在となる人物の特徴を特定するために、スタンフォード大学の学生寮4カ所に滞在する大学1年生約190人を対象とした調査結果をまとめた論文「共感と幸福-複数のソーシャルネットワークにおける中心性と相互関連(Empathy and well-being correlate with centrality in different social networks)」を執筆し、2017年8月29日付の「米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)」で発表した。

 

研究者らは、対象となった寮生に対し、最も多くの時間を一緒に過ごす人、相談相手、最も親密な関係にある人、などを含む異なるカテゴリーに当てはまる人物8人の名前を質問したところ、人間関係は、信頼と親密性によって特徴付けられることが明らかにされた。また、信頼性を重視するグループでは、最も親身になってくれる相手が求められていることや、楽しさを重視するグループでは、友人関係は無秩序で、楽しい時間を過ごすことを大切にする人物が求められていることが明らかになった。また、比較群として収集された、イリノイ大学の学生86人を対象とした調査結果からは、悪いニュースは信頼できる相手と共有し、物事を前向きに受け止める学生は、楽しく幸福感を引き出す相手と繋がるという特徴が確認された。

 

2017年9月1日

 

Inside Higher ED:Socially Savvy Freshmen

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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