【ニュース・アメリカ】大学学位取得の有益性は、過去10年に亘り高水準を維持

ニューヨーク連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of New York)は、近年の大学の学費の高騰と給与の低下が見られる状況下での大学学位取得の有益性を検証した報告書「大学の有益性は未だコストを上回るか(Do the Benefits of College Still Outweigh the Costs?)」(URL1)を発表した。本報告書の執筆者である、経済学者のジェイソン・エイブル氏(Jaison R. Abel)とリチャード・ダイツ氏(Richard Deitz)が、準学士号及び学士号取得に関し、経済的費用、有益性、及び利益を検証した結果、学費の高騰と給与の低下が見られる状況下にあっても、準学士号・学士号を取得することによる収益は、過去10年間に亘り15%という高水準を維持していることが明らかになった。また、学士号取得者の専門分野別では、工学、及び数学・コンピュータなどといった技術分野の専攻者の収益が、それぞれ21%と18%と最も高く、逆に、教養、レジャー、及びホスピタリティなどの専攻者の収益が平均以下であることが判明したが、いずれの専攻においても収益は9%以上で、大学学位取得の有益性が強調された結果となっている。

URL1: http://www.newyorkfed.org/research/current_issues/ci20-3.pdf
URL2: http://www.newyorkfed.org/newsevents/news/research/2014/rp140624.html

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の就職
統計、データ 統計・データ