ハーバード教育大学院(Harvard Graduate School of Education、マサチューセッツ州)の「メイキング・ケアリング・コモン
(Making Caring Common)」プロジェクトは6月29日、米国大学の入学選考責任者315人が署名した声明文「危機的状況下で重要な配慮
~大学入学選考責任者による新型コロナウイルスへの対応~(Care Counts in Crisis: College Admissions Deans Respond to COVID-19)」
を発表した。
本声明は、新型コロナウイルス感染が拡大する中で、大学入学選考責任者から大学出願準備を進める進学希望者及びその保護者に対し、
セルフケア、学業、他者への奉仕、家族への貢献、課外活動、夏期の活動などに関して助言を提供するものである。具体的内容は以下の通り。
- セルフケア:様々なストレスに向き合っていることへの理解を表明し、自分自身を大切にすることの重要性を強調。
- 学業:学業面で障壁に直面していることを認識し、成績評価においては障壁を考慮することを強調。また、大学進学適性試験
などを受験できなかった生徒が不利にならないようにすることを強調。 - 他者への奉仕・貢献:他者の役に立つ奉仕活動などへの参加が可能な者に対しては参加を奨励。但し、大規模で行う
必要はないことを強調。 - 家族への貢献:家族のために費やす時間・労力が増加している者が多数いることを認識し、大学出願の際には
そのことも報告するよう奨励。 - 課外活動・夏期活動:インターンシップ・夏期アルバイト・キャンプなどの夏期活動の機会を喪失したことによって
出願者が不利にならないことを強調。
なお、本声明文は、こちらからダウンロード可能。
6月29日
Making Caring Common:
Press Release: New Collective Statement from 315 College Admission Deans Prioritizes Self-Care and Care for Others During the Pandemic