米国人文学同盟(NHA)は、報告書「人文学専攻学生募集戦略:総合資料(A Comprehensive Resource)」を発表した。大学人文学プログラムは、
学生募集に苦戦しており、一部大学は存続の危機に直面しているが、本報告書は、大学人文学系学部の多くにおいて、学生に魅力を伝えるための
積極的な戦略が展開されているとしている。主な内容は以下の通り。
- 大学教員による視点を含む状況概要や詳細事例研究を豊富に含むカリキュラムの導入。例えば、デービッドソン大学では、大学1年生の西洋文明
の講義を再開し、革命や組織などをテーマにカリキュラムを構成した結果、在籍学生数は2016年の18人から2020年には99人に増加。 - NHA が大学教員・管理者を対象として実施した学生募集における問題に関する調査「人文学学生募集調査」で、回答者に関心の高い調査内容としたところ、調査初年度の2018年の回答者72人から、2年目の2019年は大学300校以上から400人以上が回答し、貴重なデータを提供。
この結果から、重要なことは特効薬的戦略ではなく、個々の大学に最適な戦略を組み合わせることであることが判明。 - 米国歴史協会(AHA)では、学生募集に関するオンラインセミナーなどを通じた大学支援や、卒業生訪問・体験談などを掲載した補助資料「歴史学専攻者のキャリア」の発行を実施。また、米国現代言語学協会(MLA)も学生募集及び卒業生のキャリアに関するワークショップを開催。
なお、本報告書は、こちら からダウンロード可能。
3月8日
Inside Higher ED: Recruitment Strategies for the Humanities
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 教育 |
人材育成 | 入試・学生募集 |