【ニュース・アメリカ】米国大学生の約半数、教員の指導スタイルに合わないことが学業成績向上の障壁と認識

 
高等教育関連情報を発信するインサイド・ハイヤー・エド(Inside Higher ED)社は2月14日、2023年最初の「スチューデントボイス(Student Voice)」調査結果を発表した。本調査は、カレッジパルス(College Pulse)との協力の下で行われ、2年制・4年制大学128校の学生3,004人が回答した。これによると、大学入学以来、受講した講座でよい学業成績を収めることを困難にする要因として、約半数の学生が教員の指導スタイルが自分に合わないことと回答した。また、それとほぼ同じ割合の学生が、教材・試験が過度に難解であることや、学業とそれ以外の責任との両立が成功を困難にする要因としている。それ以外にも、40%の学生が、何を期待されているかが不明確であることや精神衛生上の問題を障壁として挙げた。

 
その他の主な結果は以下の通り。

 

  • 教員の50%は、異なる指導スタイルを試すことに対してオープンと回答。一方、学生の40%は、出席・参加に関してより柔軟な対応を教員に希望。また、約3分の1の学生は、教員が学生を理解するためにより多くの時間を費やすことを希望。
  • 学生の約3分の2は、教員は全般的に公平に学生の成績を付けていると回答したのに対し、26%は教員による成績の基準が不明確と回答。
  • 学生指導課程を通して卒業に必要な講座受講に関する指導を受けたと回答した学生は全体の55%のみ。
  • 学生指導プロセスに問題はあるものの、アドバイザーから指導を受けたことがある学生の79%は、アドバイザーの努力・知識に関して「優(A)」または「良(B)」と評価。
  • 30%の学生は、卒業に必要な履修必須科目が希望した学期に開講されていなかったと回答。
  • 半数以上の学生は、紙媒体とデジタル様式を組み合わせた教材を希望。一方、教材を選択する際に価格適切性を考慮する教員は30%のみ。

 
2月14日


Inside Higher ED: Survey: Students Cite Barriers to Success, Seek Flexibility


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証