【ニュース・アメリカ】大半の米国大学、2021年秋学期には対面講義を再開する見込み

 
米国大学の多くは、2021-2022学年度には対面講義を主とする通常に近い様式での開講に戻し、コンサートやスポーツ競技観戦なども再開させる
計画で準備を進めている。但し、状況によってはオンライン講義に変更される場合もあるとしている。

 
デービッドソン大学助教で大学危機イニシアティブを主導するクリス・マーシカノ氏は、大学によるこのような動きに関し、オンライン講義継続による
入学者数低迷を懸念した対応と分析しており、大半の大学は、完全もしくはほぼ完全に、対面講義を開講する見通し
としている。

 
例えば、ミシガン州立大学では、2021年秋学期の学士課程の講義の75%を対面とする予定であるが、ハイブリッドもしくはオンライン講義も
オプションとして提供するという。また、大学寮入寮者数を2020-2021学年度の2倍以上とし、スポーツ競技観戦や劇場公演なども再開する見込み
である。

 
但し、具体的内容は、州及び地方衛生局の指針に従うことが義務付けられるため、変更の可能性もあるとしている。一方、南フロリダ大学は、2021年
春学期に講義全体の58%を対面で開講したが、同秋学期にはほぼ全ての講義を対面で開講する予定としている。

 
大学寮も、2020-2021学年度は定員6,400人のところ4,000人のみが入寮していたが、2021年秋学期には定員の80~90%を入寮させる予定である。
この他、カリフォルニア州立大学システム、ノースカロライナ大学なども秋学期には対面講義を再開する計画であるが、ノースカロライナ大学チャペルヒル校は、2020年秋学期に向けて学生を入寮させたものの、複数の大学寮でクラスターが発生したために学生を自宅に戻らせることになったという
経験から、同大学総長のケビン・ガスキーウィクズ氏は、秋学期の計画には慎重で、いずれも最終決定ではないとした。

 
3月15日


The Wall Street Journal: Colleges Begin Mapping Out a More Normal Fall—With Caveats


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政、政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育