国防総省(Department of Defense)は2月24日、国防イノベーション委員会(Defense Innovation Board)が2019年10月にマーク・エスパー(Mark T. Esper)国防長官に提示した提案に従い、人工知能(AI)使用についての倫理原則を正式に導入した。
これらの原則は、トランプ大統領が2019年に立ち上げた、信頼性あるAI技術の発達に向けた取り組みである「米国AIイニシアティブ(American AI Initiative)」と一致するものである。
国防総省が発表したAI倫理原則は、米国憲法に基づく米軍の既存の倫理枠組みを基盤とするもので、AI利用による倫理的曖昧さ及びリスクに対応するものとなる。同原則が対象とする主要領域は、
- 責任
- 公平性
- 追跡可能性
- 信頼性
- 管理可能性
の5つである。なお、国防総省は、統合人工知能センター(Joint Artificial Intelligence Center:JAIC)を、AI倫理原則の実行を調整する中心機関に指定している。
Department of Defense: DOD Adopts Ethical Principles for Artificial Intelligence
2月24日