【ニュース・アメリカ】国立精神衛生研究所(NIMH)、自閉症研究を目的とした死後のヒトの脳組織収集・保管・分配においてニューロバイオバンク(NBB)と自閉症ブレインネット(ABN)の取組みを調整

国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)傘下機関の国立精神衛生研究所(National Institute of Mental Health:NIMH)は、自閉症研究目的で、死後のヒトの脳組織を収集・保管・分配するという、全米における共同での取組みの立ち上げに関し、ファウンデーション・アソシエーツ社(Foundation Associates LLC)との間で協定を締結した。本協定の下で、NIMHはNIHのニューロバイオバンク(NeuroBioBank:NBB)と自閉症ブレインネット(Autism BrainNet:ABN)という、ヒトの脳組織リポジトリに関する2つの独立したネットワークによる取組みを調整することになる。自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder:ASD)患者及び健常者の両方から提供される組織の需要は、過去に例を見ないほど高くなっているが、今回の協定の主要な側面には、全米の組織収集・研究施設の職員が使用する、標準化された脳組織提供のプロトコル開発が含まれているという。具体的には、コンセントの受諾手続、プライバシー保護の確保、ドナーから提供された組織の処理・維持管理、ドナーの臨床・医療・教育記録の収集などが含まれる。

 

National Institutes of Health: NIH-supported NeuroBioBank joins Autism BrainNet in brain donation initiative

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究