上院少数党院内総務のチャック・シューマー（Chuck Schumer）上院議員（ニューヨーク州選出民主党）と米国共和党上院委員会（National
Republican Senatorial Committee）委員長のトッド・ヤング（Todd Young）上院議員（インディアナ州選出共和党）は、米国科学財団（National
Science Foundation：NSF）の大々的な組織改革を提案する「エンドレス・フロンティア法（Endless Frontiers Act）」案を議会に提出した。

 
 本法案は、NSFを米国科学技術財団（National Science and Technology Foundation）と改称し、2人の長官代理（現行は1人、但し、
2014年以降空席）が科学部門と技術部門の監督責任をそれぞれ負うというもので、NSFに新たな役割を与えると共に、5年間でさらに
1,000億ドルの予算を割り当てることを提案している。

 
 学術研究界リーダーの多くは、本法案を称賛しており、新たな投資に関し、マサチューセッツ工科大学（Massachusetts Institute of
Technology：MIT）学長のラファエル・リーフ（Rafael Reif）氏は、NSFの長所を基盤として、好奇心に基づくNSFの研究を発展させながら、
研究機関におけるギャップを埋める可能性があるとコメントした他、米国大学協会（Association of American Universities：AAU）
会長のメアリー・スー・コールマン（Mary Sue Coleman）氏は、NSFがイノベーションを促進し、科学リーダーシップを支援すると共に、
米国の世界的競争力を維持する上で役立つとしている。

 
 一方、2004年～2010年にNSF長官を務めたアーデン・べメント（Arden Bement）氏は、米国による新技術開発を主導する役割を担う
ことに対し、技術開発が基礎研究への資金提供よりも重視される可能性に対する懸念を表明した。

 
5月26日
 

Science：　U.S. lawmakers unveil bold $100 billion plan to remake NSF