【ニュース・アメリカ】マサチューセッツ工科大学、人間の知能の基盤発見と技術ツール開発を目的としたイニシアティブ「MIT IQ」を立ち上げ

 
マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)は2018年2月1日、人間の知能の基盤を発見し、全ての社会の側面に好影響を与える技術ツールの開発を促進するためのイニシアティブ「MIT知能探求(MIT Intelligence Quest:MIT IQ)」を立ち上げたことを発表した。
 
「MIT IQ」は、「ザ・コア(The Core)」と「ザ・ブリッジ(The Bridge)」という2つの組織で構成される。「ザ・コア」は、人間及び機械の両方の知能に関する科学・工学を進歩させるもので、主要なアウトプットは機械学習アルゴリズムとなる。それと同時に、コンピュータ科学の見識を活用して人間の知能に関する理解を深めることも目指す。
 
一方、「ザ・ブリッジ」は、全研究分野における自然及び人工の知能に関するMITでの発見の応用に取り組むもので、世界中の産業界及び研究所からの最先端ツールを受け入れることになる。
 
また、MITコミュニティに対し、知能技術・プラットフォーム・インフラ、学生・教員・職員に対する人工知能(AI)ツールに関する教育、豊富且つ独自のデータセット、技術支援、専門ハードウェアなどを含む様々なリソースを提供することになる。
 
「MIT IQ」に関与する研究者は、知能技術の開発だけでなく、先進分析・予測ツールの社会的・倫理的影響に関する研究にも取り組み、自律システム、メディア及び情報の質、労働市場と将来の仕事、イノベーションとデジタル経済、司法システムにおけるAIの役割などの分析に従事することになる。MITは、「MIT IQ」の目標達成に向けて、企業スポンサー及び慈善グループを通した財政的支援を行う予定である。
 
2018年2月1日
 
MIT News:Institute launches the MIT Intelligence Quest
 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
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