ワシントンDCに拠点を置く非営利研究所のブルッキングス研究所（Brookings Institution）は2015年4月29日、①卒業生のキャリア半ばでの年収、②学資ローンの返済、③卒業生の職業の平均年収を示す「職業別収益力」、の3つの経済基準に基づいて大学をランク付けした報告書「大学ランキングを越えて　～2年制・4年制大学を評価する付加価値アプローチ～（Beyond College Rankings：A Value-Added Approach to Assessing Two- and Four-Year Schools）」（URL1）を発表した。同研究所大都市圏政策プログラム（Metropolitan Policy Program）フェローのジョナサン・ロスウェル氏（Jonathan Rothwell）らが執筆した本報告書は、卒業生の経済的成功に強く関連する大学の質を比較したもので、STEM分野での就労準備ができている卒業生の割合や、学内学資援助の平均レベルなどが評価対象に含まれている。この結果、4年制大学では、カリフォルニア工科大学（California Institute of Technology：Caltech）、コルゲート大学（Colgate University、ニューヨーク州）、マサチューセッツ工科大学（Massachusetts Institute of Technology：MIT）などが、2年制大学では、ニューハンプシャー工科大学コンコード・コミュニティカレッジ（New Hampshire Technical Institute Concord’s Community College）、リー・カレッジ（Lee College、テキサス州）、パールリバー・コミュニティカレッジ（Pearl River Community College、ミシシッピ州）などが付加価値の最も高い大学にランクインした。

URL1: http://www.brookings.edu/~/media/research/files/reports/2015/04/29-college-value-add/bmpp_collegevalueadded.pdf
URL2: http://www.brookings.edu/~/media/research/files/reports/2015/04/29-college-value-add/college-valueadded-press-release-final.pdf