【ニュース・アメリカ】フルブライト・プログラム、2015-16学年度の米国人学生・研究者を対象とした留学プログラム奨学金受給者の約3分の2は白人

米国政府が出資する学者・研究者・教育者・大学院生などの国際交換プログラムであるフルブライト・プログラム(Fulbright Program)では、米国人学生及び研究者を対象とした2015-16学年度の留学プログラムにおける奨学金受給者の民族・人種別内訳を調査した結果、学生プログラムの63%と研究者プログラムの66.4%を白人が占めることが明らかにされた。同プログラムの奨学金管理機関である国務省(Department of State)傘下の米国教育文化局(US Bureau for Educational and Cultural Affairs)は、奨学金受給者の多様性拡大に力を入れており、マイノリティ学生が占める割合は未だ低いものの、過去10年間で全てのマイノリティ民族・人種グループで奨学金受給者数が増加しているという。具体的には、例えば黒人学生の場合、2005-06学年度に同奨学金を受給した学生数は33人であったのに対し、2015-16学年度は全体の5.2%に相当する99人であった。一方、米国人大学教員・研究者・管理者を対象とした研究者プログラムでは、2015-16学年度の奨学金受給者の66.4%が白人であったのに対し、黒人7%、ラテン系6%であったが、これは米国高等教育システムの教員全体の構成を反映したものと言える。なお、同学年度の米国人学生プログラムの奨学金受給者総数は1,847人で前学年度の1,785人から増加している。この中で受給学生数が最も多い研究機関はハーバード大学(Harvard University、マサチューセッツ州)の31人で、以下、ミシガン大学アナーバー校(University of Michigan at Ann Arbor)の29人、ノースウエスト大学(Northwestern University、イリノイ州)とイェール大学(Yale University、コネチカット州)の26人がこれに続いた。

 

The Pie News:US: Fulbright doubles down on diversity aims

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