【ニュース・アメリカ】ピュー慈善信託、高等教育に対する連邦・州政府による資金拠出に関する報告書を発表

ピュー慈善信託(Pew Charitable Trusts)は、高等教育に対する連邦・州政府による資金拠出に関する報告書を発表した。これによると、従来は、州政府による高等教育機関に対する援助は連邦政府を大きく上回り、1987~2012年の期間においては、州政府による援助が連邦政府による援助を平均65%上回っていたが、景気後退後は、州政府による拠出額減少に伴い、低所得層学生を対象とした奨学金「ペル・グラント(Pell Grant)」を含む連邦政府による援助が急激に増加しているという。現在、連邦政府と州政府が高等教育向けに拠出する資金規模はほぼ同等であるが、連邦政府は、主に個々の学生の学資援助と特定の研究プロジェクトに対して資金を投入しているのに対し、州政府は、州立大学の一般業務に対する拠出が中心となっている。今後、連邦レベルでは、「ペル・グラント」の支給最高額をインフレに合わせて増額すべきか、現状レベルに据え置くべきかを検討することになる一方、各州では、景気後退により削減された高等教育予算を回復させるべきか否かを協議することになる。

URL1: http://www.pewtrusts.org/en/research-and-analysis/issue-briefs/2015/06/federal-and-state-funding-of-higher-education

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ