ジョー・バイデン副大統領は2016年10月17日、大統領及び国民に対して「がんムーンショット（Cancer Moonshot）」報告書を提出した。本報告書は、2016年1月に編成された「がんムーンショット・タスクフォース」による活動を要約し、がん研究及び治療を変革するためのバイデン副大統領の戦略計画を提示している他、がんムーンショットブルーリボン委員会が特定した科学研究機会分野が含まれている。それ以外では、政府と民間セクタが協力し、「がんムーンショット」の目標達成に向けた新たなコミットメントの発表が同報告書には含まれている。主要なコミットメントの内容は以下の通り。
- 国立がん研究所（National Cancer Institute：NCI）、アマゾンウェブサービス社（Amazon Web Services）、及び、マイクロソフト社（Microsoft）が協力し、がんゲノムデータをクラウドに保存するモデルを構築し、研究者は、NCIのゲノムデータコモンズ（Genomic Data Commons）及びがんゲノムクラウド（Cancer Genomics Cloud）プログラムを通して利用可能。
- 国防総省（Department of Defense）が、同省のがんレジストリ・データベース及び生物学サンプルを利用した、がんの生物学的基礎に関する理解を変革する画期的研究を実施。
- リフト社（Lyft）及びウーバー社（Uber）が、がん患者を対象とした手頃な価格且つ確実な輸送サービス支援を拡大。
なお、本報告書は、
Medium.com：Cancer Moonshot
The White House：FACT SHEET: Vice President Biden Delivers Cancer Moonshot Report, Announces Public and Private Sector Actions to Advance Cancer Moonshot Goals
