【ニュース・アメリカ】ハーバードカレッジ入学予定者の一部、チャットグループで不適切な内容を共有したため入学取消に

ハーバード大学(Harvard University、マサチューセッツ州)の一般教養学士課程であるハーバードカレッジ(Harvard College)は、2017年秋学期入学予定者の一部がフェイスブック・メッセンジャー(Facebook Messenger)でチャットグループを編成し、性的に不適切な表現や特定の民族・人種グループを対象とした虐待的な表現の画像・映像・メッセージなどを共有したことが判明したため、同グループに参加していた入学予定者のうち、少なくとも10人に対して入学取消を通達したことを明らかにした。

 

同チャットグループは、「ハーバードカレッジ2021年卒業生(Harvard College Class of 2021)」というフェイスブックの公式グループから派生したもので、チャットグループに加わるためには、公式グループに挑発的な内容を投稿することを条件とするなど、内容がエスカレートしていた。同大学入学事務局は、不適切な内容のチャットグループに参加する学生に対して投稿内容を全て提出するよう命じたEメールを4月中旬に送付し、4月に予定されていた入学予定者向け行事への参加も禁じるなどの措置を取ったという。2017年秋学期入学予定者の中には、大学による措置に関し、大学関連のグループではないことから入学取消措置は不当とする少数意見はあるものの、大半の学生は大学による措置を支持している。なお、同大学では、2016年春にも、2020年卒業生の非公式のチャットグループにおいて、人種に関連する冗談やフェミニストを馬鹿にする内容を共有していることが発覚したが、これらに関与した学生に対しては入学取消などの措置は下されなかった。同大学では、2017年秋学期入学に向けて約4万人が出願した中で、5.2%に相当する2,056人が合格し、合格者のうち近年では最も高い約84%が入学の意思を表明している。

 

2017年6月5日

 

The Harvard Crimson:Harvard Rescinds Acceptances for At Least Ten Students for Obscene Memes

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
その他 その他