ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事（Andrew M. Cuomo）は2017年4月8日、ニューヨーク州在住の年収12万5,000ドル以下の家庭の子どもがニューヨーク州立大学に進学する場合は授業料を無料とする、米国初のプログラム「エクセルシオール奨学金（Excelsior Scholarship）」を発表し、本プログラムが2018年度州予算に含まれていることを明らかにした。また、ニューヨーク州立・市立大学の学生の教科書代負担軽減を支援するために、電子ブックなどを含む公開教育資料の提供を目的として、州予算に800万ドルが計上されている。「エクセルシオール奨学金」は、州在住家庭全体の約80％に相当する94万世帯の中所得層家庭（年収12万5,000ドル以下）の学生を対象として、ニューヨーク州立及び市立の2年制・4年制大学の授業料を無料とすることになる。同プログラムは、3年をかけて徐々に進められ、2017年秋学期は年収10万ドル以下の家庭、2018年は同11万ドル以下の家庭、そして、2019年は同12万5,000ドル以下の家庭が対象となる。学生は、在学中は、卒業に必要な成績平均点を維持し、また、卒業後は、同奨学金を受給した年数と同じ年数分は、ニューヨーク州内で在住・勤務することが義務付けられる。なお、ニューヨーク州の2018年度高等教育支援予算は、前年度比6.3％に相当する3億4,800万ドル増の75億ドルとなっている。なお、クオモ知事は、2017年施政方針演説において同プログラムの立ち上げを提案していた。

NEW YORK STATE：Governor Cuomo Announces First－in－the－Nation Excelsior Scholarship Program Will Provide Tuition－Free College to Middle-Class Families