【ニュース・アメリカ】ニューメキシコ州、宝くじ収入から拠出される州立大学生対象の奨学金を2017~18学年度秋学期に大幅減額

ニューメキシコ州教育省高等教育担当長官のバーバラ・ダムロン(Barbara Damron)氏は、ニューメキシコ州の宝くじによる収入から拠出されていた、州立2年制・4年制大学の学生を対象とした奨学金によって支払われる授業料の割合が、これまでの90%から2017~18学年度は60%に縮小されることを2017年5月31日に明らかにした。

 

宝くじ収入からの奨学金は、州立大学に進学する学生約2万6,000人の授業料を援助しているが、州経済の低迷と石油・天然ガスセクタからの税収減のために、同奨学金が縮小されることとなった。この結果、州内の研究大学3校に在籍する学生が2017~18学年度秋学期に受給する1人あたりの奨学金は、前学年度から約700ドル減の1,721ドルとなり、コミュニティカレッジに在籍する学生が受給する1人あたりの奨学金は、617ドルから432ドルに減額されることになった。2018年度に宝くじ収入から拠出される奨学金総額は3,950万ドルで、必要額とされる6,800万ドルを大きく下回ることになる。なお、ニューメキシコ州では、同奨学金プログラムが1996年に開始されてから、2014年までは授業料平均額の100%が同奨学金によって支払われていた。

 

AP:New Mexico reduces college scholarships funded by lottery

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