【ニュース・アメリカ】ナイト財団、言論の自由に関する学生の知識及びその価値の認識を検証

 
 ナイト財団(Knight Foundation)は5月5日、調査会社のギャラップ(Gallup)社と共同で実施した、米国憲法修正第1条で定められた
言論の自由に関する学生の知識及びその価値の認識を検証した報告書「大学キャンパスにおける米国憲法修正第1条2020年報告書 ~表現の自由に
対する大学生の見解~(The First Amendment on Campus 2020 Report: College Students’ Views of Free Expression)」を発表した。

 
 本報告書は、米国大学24校(公立15校、私立9校)に在籍する18~24歳の学生3,319人からの回答に基づいて作成されたものである。
これによると、回答者の78%が大学は不快な言葉遣いの使用を制限すべきとし、71%が特定の人種・民族グループを規定概念に当てはめるような
コスチューム着用を禁止すべきと回答している一方で、大多数の学生は、大学は学生による言論の自由を支持すべきと回答しており、理論的質問と、
より事実に即した質問の仕方によって、回答の間に矛盾が生じることが明らかになった。

 
 また、「多様性と包括性」と「言論の自由の保護」とを巡って対立が生じる頻度に関しては、27%が「頻繁」と回答し、49%が「時々」と回答した。
さらに、白人学生の半数以上は「米国憲法修正第1条が自身を守る」ことに「強く同意」しているのに対し、黒人学生では約25%のみで、
人種間で顕著な認識の違いがあることが判明した。
 

なお、本報告書は、こちらからダウンロード可能。
 

5月5日
 


Inside Higher ED: Contradictions on Free Speech

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
統計、データ 統計・データ