【ニュース・アメリカ】テネシー州、学位を保有しない成人に対してもコミュニティカレッジ授業料を2年間無料化へ

テネシー州議会は、コミュニティカレッジ及び技術大学に進学する高校卒業直後の学生の授業料を2年間無料とする「テネシー・プロミス(Tennessee Promise)」プログラムに関し、その対象を学位を保有しない成人にも拡大するという法案を可決し、ビル・ハスラム(Bill Haslam)州知事も同法案に署名する見通しであることを、州広報官が2017年5月12日に明らかにした。

 

社会人を対象として大学の授業料が無料化されるのは、テネシー州が初めてである。「テネシー・プロミス」は、これまでに3万3,081人のコミュニティカレッジ進学を支援しており、フルタイム学生数が30%増となった。また、1年目に同プログラムの下で大学に在籍した学生の約63%は、翌年にも引き続き在籍していることが明らかにされている。同プログラムは、州内のコミュニティカレッジに進学する学生の授業料のうち、連邦・州政府からの学資援助及び奨学金でカバーされなかった金額を同プログラムから拠出するもので、学生1人当たり年間平均約4,000ドルが拠出されるという。州政府から同プログラムへの拠出総額は年間約1,120万ドルで、宝くじの販売によって得られる利益から拠出されている。

 

U.S. News&World Report:Tennessee Set to Be First to Make Community College Free for Adults

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