【ニュース・アメリカ】スミソニアン協会、助成受給研究に関連する利益相反を取り扱う方針を改定・強化へ

スミソニアン協会(Smithsonian Institute)は、助成受給研究及び論文に関連する利益相反を取り扱う方針に関し、元NSF長官のリタ・コルウェル氏(Rita Colwell)による外部調査と、スミソニアン・タスクフォースによる内部調査を実施した。これは、同協会所属の科学者であるウィリー・スーン氏(Wei-Hock (Willie) Soon)が行った気候変動に関する研究において、資金源を学術誌に開示しなかったとの疑惑を受けて実施されたものである。これらの調査の結果、同協会の方針は、全般的には学術的ベストプラクティスに一致しているが、現行方針を強化し、運用手順を改定すべきであるとの提案が出された。これを受けてスミソニアン協会は、現行方針の改定、新たな手順の草案作成、及び、以下の4項目の調査結果に適合する自律的解決策の特定などに取り掛かっている。

・全ての助成受給研究に関し、提案書提出の段階で個人的利益相反の調査を実施。
・同協会の発表の自由・機密性・知的財産権に関連する助成に関し、基本となる諸条件を設定。
・年次財務情報開示プログラムを改定・自動化。
・知識の向上・拡散という同研究所のミッションに一致した論文開示方針の導入。

URL1: http://newsdesk.si.edu/releases/smithsonian-update-and-strengthen-its-ethics-and-disclosure-policies

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価