【ニュース・アメリカ】ジョージタウン大学による研究、学士号を必要としない優良な職業が全米に約3,000万件存在と結論

ジョージタウン大学(Georgetown University、ワシントンDC)教育・労働力センター(Center on Education and the Workforce)は2017年7月26日、JPモーガン・チェイス・アンド・カンパニー社(JPMorgan Chase&Co.)と共同で実施した研究「学士号を必要としない高給・優良な職業(Good Jobs that Pay without a B.A.)」の結果、学士号を必要としない高給職が米国内に約3,000万件存在することを明らかにした。これらの職業の年収中央値は5万5,000ドルである。

 

本研究結果によると、これらの職業は継続して成長しており、金融・医療サービスなどといった技能を必要とするサービス産業においては、過去25年間で優良な求人数が約400万件増加しているという。但し、製造業界で高卒でも高給職に就職できた状況とは異なり、少なくともある程度の高等教育・訓練を必要とし、準学士号保有者を対象とする優良な職業の増加が最も顕著であることが明らかにされている。その他の主な結果は以下の通り。

  • 学士号を必要としない高給職就職者のうち、最大の割合を占めるのは高卒者の1,160万人で、大学進学者(学位取得なし)が930万人、準学士号保有者が760万人であるのに対し、高校中退者は170万人のみ。
  • 人種別では、白人の割合が最大であるものの減少傾向にあり、ラテン系米国人の割合は小さいが増加傾向にある一方、割合が最も小さいのは黒人で増加率も僅か。
  • 男女別では、男性が全体の70%で、女性は、医療ケアを含む技能を必要とするサービス産業への進出が増加しているものの少数派。
  • 州別では、カリフォルニア州・テキサス州・フロリダ州での就職者数が最大である一方、州内の雇用数全体に対する学士号を必要としない高給職の割合では、ワイオミング州・ニュージャージー州・メリーランド州が最大。

なお、本研究報告書は、以下よりダウンロード可能。
Georgetown University Center on Education and the Workforce:Good Jobs that Pay without a BA[PDF:2.89MB]

 

2017年7月26日

 

GEORGETOWN UNIVERSITY:30 Million Workers Without a Bachelor’s Degree Have Good Jobs Says New Georgetown University Research[PDF:123.14KB]

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 学生の就職