【ニュース・アメリカ】シカゴ大学、2020-21学年度から人文・社会科学系博士課程在籍学生の学費全額を大学が負担(10月8日)

シカゴ大学(University of Chicago、イリノイ州)のダニエル・ディアマイヤー(Daniel Diermeier)総長は10月8日、博士課程教育の新たな枠組みを発表した。これには、現在、大学院学資援助イニシアティブ(Graduate Aid Initiative:GAI)を通して支給される学資援助モデルと、全博士課程在籍学生及び教員を対象とする新たなリソース及びプログラムが含まれる。

 
具体的に、神学研究科、人文科学研究科、社会科学研究科、及び、社会サービス運営管理研究科を対象とし、在籍学生全員の学費全額を、在籍期間を通して支給することになる。2020-2021学年度から開始され、適用期間は各学生あたり2年間となる。この新たなアプローチは、

  1. 全ての博士課程在籍学生に対し、プログラム期間を通して、補助金支給を保証する
  2. TAとして教員支援を行う博士課程在学生は、「メンター指導の下での教育経験」として分類され、本アプローチにおける補助金とは別扱いとなる
  3. 当該プログラムに在籍する学生全員を対象とする

という3つの原則に則って構築されている。また、これとは別に、全専攻分野の博士課程在籍学生及び教員を対象に、

  1. 学生対象のキャリア支援
  2. 博士課程修了後のティーチングフェロープログラムの拡大
  3. 教員・学生メンタリング支援
  4. 学生の多様性拡大に向けた投資

が提供されることになる。

 
University of Chicago: New Funding and Programs for PhD Students

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究助成・ファンディング