シカゴ大学(University of Chicago、イリノイ州)は、孔子学院(Confucius Institute)との提携契約更新に関し、同大学教員100人以上が署名した同学院閉鎖を求める嘆願書を受け、同学院との交渉を中止した。この結果、シカゴ大学と孔子学院との間で締結された5年間の提携契約は2014年9月29日に失効する。孔子学院に対しては、今年6月に米国大学教授協会(American Association of University Professors:AAUP)が「北米の大学は孔子学院に対し、大学職員の募集や管理、カリキュラムの選択、討論制限などにおいて中国政府の方針に沿うことを認めている」と批判した他、今夏にポルトガルで開催された欧州中国研究協会(European Association for Chinese Studies)会議において、同学院本部による検閲命令が報告されるなど、懸念が高まっていた。シカゴ大学では、同学院との契約の見直しを行っていた3人の教員で編成された委員会が、孔子学院が採用した教員3人を同大学東アジア言語学部が直接採用した教員と入れ替えることや、同大学が提示した孔子学院プログラムの予算案を同学院本部の権限で変更させないことなどといった、契約内容に大きく変更が認められる場合のみ契約を更新するべきであると提言していた。
【ニュース・アメリカ】シカゴ大学、孔子学院との提携契約更新のための交渉を中止
地域 | アジア・オセアニア、北米 |
国 | アメリカ、中国 |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 教育 |
国際交流 | 国際化 |