【ニュース・アメリカ】コーネル大学教授ら、同じ講座の受講を通した学生間での繫がりから大学キャンパスでのエピデミック拡大の可能性を推測

 
 コーネル大学(Cornell University、ニューヨーク州)社会学教授のキム・ウィーデン(Kim Weeden)氏とベンジャミン・コーンウェル(Benjamin Cornwell)氏は、大学キャンパスに学生が戻った際にエピデミックが拡大する可能性を、同じ講座の受講を通した学生同士の交流に基づいて考察した研究論文「大学講座の小さな世界のネットワーク ~大学キャンパスにおけるエピデミック拡大に関する推測~(The Small World Network of College Classes: Implications for Epidemic Spread on a University Campus)」を発表した。

 
 本論文では、2015年春学期のコーネル大学における大学課程の在籍データに基づいて分析が行われている。ウィーデン氏は、各学生は、同じ講座を受講することで全体の4%の学生と直接繋がるものの、2次(当該学生が同じ講座を受講することで繋がる学生を介して繋がる)では全体の87%、3次では全体の98%の学生と繋がることになるとしている。これは、在籍学生数が100人以上の大規模講座を除外しても、分析結果に大差はなかったという。

 
 ウィーデン氏は、本結果はコーネル大学の例に限定されたものであるとしながら、全講座をオンラインに移行させることなくエピデミック拡大のリスクを抑えるためには、大学運営者は創造的な解決策を考え出すことが必要になるとしている。
 

なお、本報告書は、こちらからダウンロード可能。
 
4月14日
 


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地域 北米
アメリカ
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統計、データ 統計・データ