【ニュース・アメリカ】ゲイツ財団、高等教育政策に関する重点4領域を提示した方針を発表

ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)は、過去7年間に亘り約5億ドルを投じて検証した大学卒業を検討課題とした高等教育政策に関し、今後の方針を提示した戦略報告書「高等教育の成功擁護優先順位(Postsecondary Success Advocacy Priorities)」(URL1)を発表した。本報告書は、同財団が今後重点を置く領域として、①データ・情報、②財務・学資援助、③大学進学準備、④イノベーション・拡大、の4領域を挙げている。①に関しては、「職業に関連する資格保有者の更なる輩出を目的とした高等教育システム改革の促進に不可欠な、全学生及び全大学における主要な成果評価基準データの収集・報告を可能とする全米データ・インフラの構築」を目標とし、カリフォルニア州などを含む10州において特に力を入れて取り組むという。②に関しては、連邦学資援助無料申込書(Free Application for Federal Student Aid:FAFSA)の簡略化などが優先課題として挙げられている。③に関しては、「特に数学及び英語において、学生が大学レベル以下の補習課程を受講する必要性の削減」を目標とし、コモンコア州基準(Common Core State Standards)に添った大学進学準備度に関する定義を各州が導入するよう奨励している。④に関しては、オンライン講座及び、オンラインと教室での授業を組み合わせたハイブリッド講座の提供や、単位時間ではなく能力に基づくプログラム提供の促進などを取り上げている。

URL1: http://postsecondary.gatesfoundation.org/wp-content/uploads/2015/03/PS-ADV-Priorities-V1.pdf
URL2: https://www.insidehighered.com/news/2015/03/11/gates-foundation-announces-four-priority-policy-areas-college-completion-data-system

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育