【ニュース・アメリカ】カレッジボード、SAT試験を全てデジタル化へ

 

カレッジボード は1月25日、大学進学適性試験の SAT に関し、米国では2024年から、米国以外の国では2023年から、試験会場において、全てラップトップコンピュータもしくはタブレットを使用して受験するよう変更し、試験時間も3時間から2時間に短縮することを発表した。SAT 試験受験者数は、2020年高校卒業者では220万人であったが、2021年高校卒業者では150万人に減少し、2022年高校卒業者では約170万人が受験済みとしている。

 
SAT 試験は、新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響により、出願要件から除外する大学も増加しており、非営利機関 フェアテストによると、2022年度入学希望者に対しては、大学1,800校以上が大学進学標準試験の結果提出を出願要件に含めていないという。また、カレッジボードは、試験のデジタル化に加え、数学の試験における計算機使用の許可、読解試験問題の短縮、及び、多様なテーマを反映した問題内容への変更などを決定している。

 
カレッジボードによると、コンピュータ・タブレットが必要な学生には機器が提供されるといい、2021年に実施したパイロット試験の結果、受験者の80%からデジタル試験の方がストレスが軽減されるとのフィードバックを受けたとしている。カレッジボード大学準備・評価担当副会長の プリシラ・ロドリゲス氏は、SAT は大学進学を目指す学生が受けやすい試験になったとコメントしている。

 
なお、カレッジボードによる発表は、こちら から閲覧可能。

 
1月25日


The New York Times: Put Down Your No. 2 Pencils. Forever.


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集