【ニュース・アメリカ】カレッジボード、SAT不正受験者に対して更に厳格に処分する方針を発表

カレッジボード(College Board)は2017年2月21日、大学進学適性試験(SAT)のセキュリティをさらに強化するための総合的方針と、大学に報告される得点の整合性の確保及び受験者の大半を占める不正行為を行わない生徒に対する保護を今後も継続することを発表した。新たに発表された方針は、カレッジボード会員とのパートナーシップの下で作成されたもので、大学入学試験提供機関が不正受験者に対する措置としては、最もロバスト且つ直接的な対応となっている。主な内容は以下の通り。

  • 2017~18学年度及び2018~19学年度に米国以外で実施する国際SAT試験日を、いずれも10月、12月、3月、5月の4回のみに縮小。SAT科目試験(SAT Subject Test)は、10月、11月、12月、3月、6月に実施。
  • 2017年6月実施予定であった国際SAT試験を中止。但し、SAT科目試験は実施。
  • 試験内容を盗み、またその内容を受領した疑いのある試験準備会社及び個人の名称を、米国内外の法執行機関に提供。
  • カレッジボードが提供する試験を不正受験した、もしくは不正受験を試みた生徒によるSAT、SAT科目試験、及び、アドバンスト・プレースメント試験(Advanced Placement Exam)の受験を禁止。
  • 大学及び高校と協力し、カレッジボードが提供する試験を不正受験した、もしくは不正受験を試みた学生・生徒に関する情報を共有する有効な手段を調査。
  • 世界中の試験センターにおいて監査の頻度を増加。
  • 生徒及び教育者が、不正受験の疑いを内密且つ匿名で報告しやすくするシステムを構築。
  • 本来の目的以外でのSAT受験者の登録を禁止する基準を拡大。

College Board:College Board Announces New Measures to Enhance SAT Security Domestically and Abroad

地域 北米
アメリカ
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