【ニュース・アメリカ】カリフォルニア州立大学システム、管理職の増加率が他の職種を顕著に上回る

カリフォルニア州監査局(California State Auditor)は2017年4月20日、カリフォルニア州立大学(California State University:CSU)システムの監査報告書を発表した。これによると、同大学システムでは、2007~2008年度から2015~2016年度の間にフルタイム管理職数が15%増加しているのに対し、教員以外の職員数の増加率は6%、教員数の増加率は7%であることが明らかにされた。州監査役のエレーン・ハウル(Elaine M. Howle)氏は、CSUの人材には上級幹部30人、管理職約4,000人、教員約2万1,400人、教員以外の職員約2万6,900人が含まれるが、管理職の人数及び給与の増加がそれ以外の教職員の増加率を顕著に上回ると指摘した。また、同監査の結果、CSUシステム下にある23キャンパスでは、定期的に支出レベルを比較したり、予算上限を見直したりする方針がないことが明らかにされた。CSUシステム総長のティモシー・ホワイト(Timothy P. White)氏は、同監査報告を受けて、CSUの多くの管理職は学生を直接支援する職員を監督しているとし、同大学システムの管理職者数及び管理・運営コストは、カリフォルニア州内及び全米レベルでも他大学と比較すると低く抑えられていると主張した。

 

The Chronicle of Higher Education:Cal State’s Growth in Hiring of Managers Exceeds Other Staff, Audit Finds (監査報告書PDFあり)

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事