カリフォルニア州は2月11日、州知事室(Office of the Governor)傘下の公共サービス事業支援機関であるカリフォルニア・ボランティアズ(California Volunteers)による主導の下、ボランティア活動を行う大学生に学資援助を提供するパイロットプログラム「市民活動フェローシップ(Civic Action Fellowship)」を立ち上げることを発表した。
これは、ホームレス支援などといった、カリフォルニア州のギャビン・ニューソム(Gavin Newsom)知事が指定した様々なコミュニティ問題の解決に向けたボランティア活動に、授業の一環として1学期間取り組んだ大学生に対し、奨学金最高1万ドルを付与するという取り組みである。参加大学は、
- カリフォルニア・ルーテル大学(California Lutheran University)、
- カリフォルニア・ドミニカン大学(Dominican University of California)、
- パシフィック大学(University of the Pacific)、
- カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(California State University, Los Angeles)、
- カリフォルニア州立大学スタニスラウス校(California State University, Stanislaus)、
- サンノゼ州立大学(San José State University)、
- カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)、
- カリフォルニア大学マーセド校(University of California, Merced)、
の8校である。カリフォルニア・ボランティアズは、プログラム運営費総額320万ドルと、奨学金総額67万7,000ドルを参加大学に分配する。
パイロットプログラム実施期間は2020年3月~2021年6月30日で、プログラム資金約400万ドルは、連邦政府及び州政府から拠出される。カリフォルニア州最高公共事業責任者(chief service officer)のジョシュ・フライデー(Josh Fryday)氏は、州政府と大学との新たなパートナーシップが、ボランティアに取り組みながら学資援助を受けることを若者たちに呼びかけるモデルとなることを期待するとコメントしている。
Inside Higher ED, Getting Students to Give Back: Getting Students to Give Back
2月11日