【ニュース・アメリカ】カリフォルニア大学、2018~19年度から学士課程に在籍する留学生・州外学生の割合に上限を設定

カリフォルニア大学システム(University of California System)は、学士課程に在籍する学生に関し、2018~19学年度から留学生及びカリフォルニア州外出身の学生数に上限を設定することを発表した。

 

具体的な上限は、現在在籍する留学生及び州外出身学生の数に応じて各キャンパスで異なり、留学生・州外出身学生が占める割合の縮小を強制することはないが、この割合は18%もしくは2017~18学年度レベルを上回ることがないようにするという。
カリフォルニア州議会では、同大学に在籍する留学生・州外出身学生が占める割合を10%以内に抑えるという法案が提出されたが、州議会上院で否決され、代わりに、州政府から資金の拠出を受けるためには、留学生・州外出身学生の在籍数を制限する具体的な方針を導入することを大学に義務付ける条項をカリフォルニア州予算法(California’s Budget Act)に付加した。

 

同大学は、同条項の要件を満たすために、2017~18学年度に在籍する州内在住学生数を2,500人増加させており、補助金1,850万ドルを受給することになる。なお、2017~18学年度に留学生・州外在住学生が全体に占める割合が18%を超えるUCキャンパスは、全10校のうちUCバークレー校(UC Berkeley)、アーバイン校(UC Irvine)、ロサンゼルス校(UCLA)、及び、サンディエゴ校(UC San Diego)の4校で、これら4校では、2017~18学年度レベルを維持した割合での2018~19学年度の留学生・州外出身学生の在籍が許可されることになる。UCバークレー校で国際プログラムディレクターを務めるエディ・ウエスト(Eddie West)氏は、上限が設定されることにより留学生数が減少する可能性は低いとしながらも、競争率の高いキャンパスではさらに競争率が高くなる可能性があるとし、その一方で、現在留学生が少ないキャンパスにおいて留学生数が増加する可能性もあるとコメントしている。

 

2017年5月31日

 

The PIE News:UC to cap nonresident student enrolment

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 学生の多様性