【ニュース・アメリカ】カリフォルニア大学、州外在住学生に対する学内学資援助の段階的廃止を決定

カリフォルニア大学理事会(University of California(UC)Board of Regents)は、2015年11月19日、現在、州外在住学生に提供している必要性に応じた学資援助を段階的に廃止し、その資金を利用して、カリフォルニア州在住学生の入学者数を2016-17学年度に5000人増加させ、その後は年間合計1万人の州内在住学生の入学者数増という目標達成のために使用するという、新たな大学予算案を承認した。この結果、既に在学中の州外在住学生は、今後も学内学資援助の受給資格があるが、新入生はその対象外となることが決定した。この予算計画の変更により、転用が可能となる資金は約1,400万ドルと予測されている。2015年5月に開催された大学予算公聴会では、同大学が州外在住学生に対して多額の学資援助を提供していることに関し、カリフォルニア州民の教育という同大学の目標に反するものと一部のカリフォルニア州議会議員から非難されていた。州議会予算小委員会委員長のケビン・マッカーティ州議会議員(Kevin McCarty、民主党)は、同大学の決定を評価している。

 

The Daily Californian:To fund enrollment boost, UC will ‘phase out’ out-of-state financial aid

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 教育
学生の経済的支援 学費