【ニュース・アメリカ】カナダ大学に進学した米国人学生、学資ローン・奨学金などで不利な点があるものの全般的には学習体験を高く評価

在カナダ米国大使館(US Embassy in Canada)は、米国人学生によるカナダ大学への進学に関する調査結果を発表した。本調査は、米国人の留学促進を目的としたイニシアティブ「10万人ストロング・イン・アメリカ(100,000 Strong in the Americas)」を支持して行われたもので、米国24州の大学生及び大学院生が、トロント・ハリファックス・モントリオール・バンクーバーの4都市で8つのフォーカスグループによる調査に参加した。同調査結果によると、カナダでは、比較的低価格で学位取得が可能という点が米国人学生にとっては最大の魅力であるものの、その反面、学資ローン利用や奨学金受給は難しい他、移民システムや銀行口座開設などにおいても困難に直面することが多いが、全般的に学生はカナダにおける学習体験に高い評価を与えていることが明らかにされた。また、参加学生の大半、特に学士課程在学生は、カナダ大学への進学理由としてコストを挙げている。それ以外の理由では、地理的に近いことや文化の類似性の他、カナダ国籍保有、親戚がカナダに在住などが挙げられている。その他の主要な調査結果は以下の通り。

  • 大学院進学希望者にとって、米国では義務付けられている大学院進学適性試験(Graduate Record Examination:GRE)受験の必要がないことも魅力の1つ。
  • 特にハリファックス及びモントリオールの大学に進学した学生は、米国と比較して安全性も魅力と回答。
  • 大半の学生は、カナダ大学の質を高く評価し、希望の就職に向けた良い準備ができていると確信。

The PIE News:Cost draws US students to Canada, but funding access a challenge

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