オバマ大統領は2016年6月20日、オバマ政権が支援する9番目の製造業ハブとして、エネルギー省（Department of Energy）との提携の下で、カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするスマート製造業リーダーシップ連合（Smart Manufacturing Leadership Coalition：SMLC）が主導する、スマート製造業イノベーション研究所（Smart Manufacturing Innovation Institute）を新たに開設することを明らかにした。

SMLCは、米国の先進製造業の効率を飛躍的に改善するようなスマートセンサーとデジタルプロセス制御の進歩を促進するために、30州以上に所在する大学・企業・非営利団体など約200組織が関与するものである。

また、オバマ大統領は、協働ロボット、細胞・組織のバイオファブリケーション、マテリアルを再利用・再生する画期的手段などといった革新的製造技術を支援するために、連邦資金及びそれ以外の資金合計約8億ドルを投資し、新たな製造業ハブコンペ5件を実施することを発表した。これら5件のコンペを加えると、製造業イノベーション研究所（Manufacturing Innovation Institute：MII）15センターから成る米国製造業イノベーション・ネットワーク（National Network for Manufacturing Innovation：NNMI）をオバマ政権終了までに構築するという目標の達成に向けて着実に進歩することになる。

The White House：FACT SHEET: President Obama Announces Winner of New Smart Manufacturing Innovation Institute and New Manufacturing Hub Competitions