【ニュース・アメリカ】エネルギー省(DOE)、「製造業のための高性能コンピューティング」プログラムの下での助成受給研究提案書募集を開始

 
エネルギー省(Department of Energy)は2018年2月1日、エネルギー効率・再生可能エネルギー局(Office of Energy Efficiency and Renewable Energy:EERE)先進製造業室(Advanced Manufacturing Office)の「製造業のための高性能コンピューティング(High Performance Computing for Manufacturing:HPC4Mfg)」プログラムの下で、最先端モデリング・シミュレーション・データ分析を通して、製造業者が直面する問題に対処するために同省傘下の国立研究所の高性能コンピューティング(HPC)能力を活用する米国製造業者を支援するプロジェクト10件に対し、最高総額300万ドルを助成することを発表した。
 
本助成は、意思決定の補助、処理・設計におけるイノベーション、質の向上、性能及び失敗の予測、試験の迅速化もしくは排除、新技術導入に要する時間の短縮などに取り組む、製造業者と国立研究所との間での共同研究を支援することになる。
 
募集対象となるプロジェクト内容は、①製造過程の問題を克服し、エネルギー消費量の減少及び生産性増加に繋げるために、HPCコンピューティング及びシミュレーションを必要とするもの、もしくは、②改良されたクリーンエネルギー技術設計及びクリーンエネルギー製造を通してエネルギー消費量を縮小するために、独創的にHPCコンピューティング及びシミュレーションを活用するもの、のいずれかとなる。
 
選出された各プロジェクトには最高30万ドルが助成されるが、新たに選出されたプロジェクトの企業パートナーは、エネルギー省が拠出する助成額の少なくとも20%に相当するプロジェクト経費を負担することが要件とされている。一方、既に助成を受給しているプロジェクトの後続プロジェクトにも最高30万ドルが助成されるが、企業パートナーはコストの50%を負担し、その半分は現金であることが要件とされている。
 
提案書の提出期限は2018年3月15日で、助成受給プロジェクトの発表は2018年7月に予定されている。
 
なお、本助成に関する詳細は、「HPC4Mfg Program: Collaborations for U.S. Manufacturers」(PDF:129.03KB)からダウンロード可能。

 

2018年2月1日
 
Department of Energy:Energy Department Announces $3 Million for High Performance Computing Collaborations for U.S. Manufacturers

 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
レポート 海外センター