【ニュース・アメリカ】エネルギー省、科学研究用の新しい計算ツール・技法の開発を通した科学発見促進を目指すSciDAC助成6,000万ドルを拠出へ

 
 エネルギー省(Department of Energy)は3月17日、スパコンを科学発見に活用する新しいツールと技法を開発する学際チームを立ち上げるために、「先進コンピューティングを通した科学発見(Scientific Discovery through Advanced Computing:SciDAC)」プログラムの下で6,000万ドルを拠出する計画を発表した。

 
 SciDACプログラムは、科学的問題を解決する新たな高性能コンピューティング戦略を開発するために、コンピュータ科学及び応用数学の専門家と特定科学分野の研究者を結集させるもので、科学研究用の新しい計算ツール及び技法の開発を通した、科学発見の促進を目的としている。

 
 また、本プログラムは、エネルギー省科学局(Office of Science)内の6つの主要プログラム局の間で協力して取り組むプログラムとなる。取り扱う課題の分野には、

  1. 高エネルギー原子核物理学
  2. 凝縮系物理学
  3. マテリアル科学
  4. 化学
  5. 核融合エネルギー科学
  6. 地球システム研究

などが含まれる。SciDACプログラム参加対象となるのは、大学・国立研究所・企業・非営利機関などで、複数組織によるパートナーシップを締結しての参加が奨励されている。助成期間は5年間で、参加希望者は、2020年4月14日までに意向表明書の提出、同5月12日までに最終申請書の提出が、それぞれ必要となる。
 


Department of Energy: Department of Energy to Provide $60 Million for Science Computing Teams

 
3月17日

地域 北米
アメリカ
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