エネルギー省（Department of Energy：DOE）は2019年1月4日、現行の気候・地球システムモデルの正確性向上を目的とした新たな観測研究に対し、1,600万ドルを助成する計画を発表した。本助成は、
| ① | 雲及びエアロゾルの役割に関する理解を深めることに重点を置いた大気研究に対する助成1,100万ドルと、 |
| ② | 地球のプロセスに関する研究に対する助成500万ドル、 |
という2つのイニシアティブの下で付与される。
大気研究は、エネルギー省科学局（DOE Office of Science）の主要施設である大気放射測定利用者施設（Atmospheric Radiation Measurement (ARM) User Facility）で収集された観測結果及びデータを主に利用したものとなる。
一方、地球研究は、
- 生態系において、地下と地上との間での栄養素・炭素・水の循環に関する理解を深める、
- ハリケーン・洪水・火事・海面上昇などによるかく乱が、沿岸地域における栄養素の循環及び植生に及ぼす役割に関する理解を深める、
最終的な目標は、新たな大気及び地球データを気候・地球システムコンピュータモデルに導入し、より正確な自然のプロセスを描写することである。なお、提案書を提出できるのは、大学及び非営利機関で、個人またはグループでの応募が可能である他、エネルギー省傘下以外の連邦研究所は、パートナーとして参加する可能性がある。助成総額は1,600万ドルで、エネルギー省科学局の2019年度予算から拠出される。
なお、本助成機会の詳細は、Biological and Environmental Research (BER)から閲覧可能。
2019年1月4日
Department of Energy：DOE to Provide $16 Million for New Research into Atmospheric and Terrestrial Processes
