エネルギー省（Department of Energy）のアーネスト・モニズ長官（Ernest Moniz）は2017年1月11日、同省初となる年次報告書「エネルギー省国立研究所現状報告書（State of the Department of Energy National Laboratories Report）」を発表した。本報告書は、エネルギー省傘下の国立研究所17機関の実績及び能力を紹介すると共に、近年の同省による研究所の管理・調整における改善点を検証し、科学・技術面における米国のリーダーシップを継続する方向性を提示するものである。全般的には、同省国立研究所の活力は、研究所への投資が増額され、研究所とエネルギー省との間での関係強化が重視された結果、過去10年間で向上したと結論付けている。本報告書で紹介された主な功績は以下の通り。
- シェールガス革命及び、原子力エネルギー・太陽光発電・輸送産業界におけるエネルギー貯蔵を可能とした、基礎・応用研究の実施。
- 米国民に対する1兆ドル以上の節約を可能としたエネルギー効率技術及び基準の開発。
- 新しい化学原子から物質の状態まで、最先端科学発見の発表。
- 高性能コンピュータ、施設の最先端イノベーション、及び、その他の先端技術を通して、核実験を実施することなく核兵器備蓄の維持。
なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
Department of Energy：ANNUAL REPORT ON THE STATE OF THE DOE NATIONAL LABORATORIESJANUARY［PDF:58.70MB］
Department of Energy：Energy Department Releases First-Ever State of the National Labs Report
